(Me Before You; UK/US 2016)
原題のMe Before Youの意味が鑑賞後にじわりとわかる、その余韻がいつまでも残る。
基本的に映画の邦題にはあまり文句は言いたくない(いろいろ事情あるのだろうし)けれど、
この邦題はチケット買うときにちょっと恥ずかしかった(笑)
そもそも劇場には邦題もろくに覚えずに行き、さあチケットを買うぞというときに「あれ?邦題なんだっけ?」となってぎこちなく「えっと、世界で...世界一???」と言ってしまって、恥ずかしかった(笑)
環境が変わっても自分らしさを変えることのない人物の出る映画が好きだ。
今作では、そのラブストーリーに、というよりも、ルイーザというひとりの女性に、個人的には大きく共感した。
主人公のルイーザは英国の田舎の決して裕福ではない家庭出身。
家計を助けるために働いてきたカフェをやめさせられ、飛びついたのは事故が原因で車椅子での生活を送る大富豪、ウィルの世話係。
まったくあか抜けない田舎娘のルイーザは大富豪の家で働くことになっても変わることなく、奇抜なファッションで駆け回る。その姿、まぶしい笑顔に魅了された。
ハンサムな大富豪であるウィルと距離が縮まるのは当然のお約束、なのだけれど、その展開も速すぎず、遅すぎず、程よい。
天真爛漫なルイーザを見るために、もちろん同時に、ルイーザを丁寧に素敵に演じきったアメリア・クラークを見るために、再び劇場に足を運びたいと思う。
サントラも個人的にはかなりよかった。ウェールズで撮影された城も迫力があり美しい。