『わたしは、ダニエル・ブレイク』
2018年初めて観たのが、この作品。レンタルした。
言ってみればかなり地味な作風、だからこそ現実的で、
ショッキングな場面が多かった。最後まで。
きっとよりたくさんの人に観てほしいというのもあっての、パルムドール受賞なのだろうな、と感じ入りながらエンドクレジットをただ茫然と見つめていた。
『ヒトラーの忘れもの』
第二次世界大戦後のデンマークに、地雷を除去するために送り込まれたドイツの少年兵たちの話。
初っ端から恐ろしさに震え上がるような迫力の軍曹、
どう関わっていくのかと思いきや、その少年兵たちが地雷を取り除くのを指揮するのだ。
「これは作りもの...映画...!」
と言い聞かせなければ本当にやっていられないシーンが続出し、
観たあとは疲労でいっぱいに。
それでもデンマークの自然の美しさや音楽にどうにか癒される。
そんな作品だった。
やっぱりアカデミー賞外国語映画賞、のノミネート作品や出品作品は見逃せない、と思う。
『ぼくとアールと彼女のさよなら』
どんな話なのか、病気の女の子が出てくるのか、そうか、と思って
とりあえず録画はしたものの長らく放置していたのが
一度再生ボタンに手をのばしたら見事に最後まで引きこまれた。
『ラブリー・ボーン』でも使われていたBrian Enoの曲と、ある場面でのコラボレーションが素晴らしいの一言。
音楽と映像と、それを目に焼きつける登場人物の表情だけであれほど感情をぐわんぐわん揺さぶられるとは思わず、気がついたら涙がこぼれていた。
でも悲しいからではなくて。圧倒されての、涙。
『シェイプ・オブ・ウォーター』
めずらしく友人と劇場で鑑賞。
人と観に行くと気まずい、というのをあとから知った、
まあそれが親じゃなくてよかった(笑)
好きか嫌いかと言われれば好きだし、観たあとはどっと疲れた(満足した)けれど、
正直なところ「1回でいいです」。
『メッセージ』
WOWOWにて。
サピア=ウォーフの仮説の勉強にはもってこい!これ観たら絶対忘れません!
言語学を専攻しているので、このいわゆる言語相対主義をつかって物語を作るとなるとこうなるのか、とそれだけで感無量だった。
『ライオット・クラブ』
私がイギリスでの留学をはじめた2014年秋ごろ、
町なかでポスターを見かけていた作品。
英国のイケメン若手俳優勢ぞろい、だけれど中身はとんでもない下衆。
実はオーストラリア出身のサム・リードの出演が嬉しかった。好きなので。
どうでもいいのですがposhのイギリス発音が好きです。
『レッド・スパロー』
気分転換と「スパイものが好き」という理由で劇場へ。
とんでもない豪華キャストだったので劇場の椅子のうえで驚いていた。
ジェニファー・ローレンスの七変化が楽しめるほか、
ロシアや東欧の怪しい雰囲気のなかでのスパイ活動、やはり映える。
ロシア人の設定なのにほぼ英語だったり、そもそもキャストにロシア人ほとんどいなかったり、そこがかなり引っかかって集中できなかった、のは最初だけ。
全体として楽しめた。
たしか前述の『シェイプ~』 の本編開始前にこの予告を見たのだが、
なんとなく、「お気楽な展開のハリウッド的スパイ映画?」と思いそれほど興味はなかった。もし同じ理由で鑑賞を見送ろうとしている人がいたら、おすすめしたいところだ。