2018/05/22

2018年5月鑑賞リスト

今月は劇場映画を2本!
よく行く映画館とその周辺が, アメリカの寂れた田舎町みたいだということに気づいて少しだけにやついてしまった. ちなみにアメリカへ行ったことはない. でも映画でたくさん見てる. はず.

『君の名前で僕を呼んで』
はじめてこの映画のことを知ったときはタイトルに「?」と思い,
それが原因ではないけれど内容も知らないまま何となくスルーしようとしていた.
なぜ観ようと思ったのか今では忘れてしまったけれど, 観て大正解!
まずはオープニングから「ただの映画ではない感」が一気に押し寄せる.
舞台そのままの80年代に制作された映画なのかと思った.
主人公エリオとその家族の生活があまりにも優雅で自由でうらやましい.
お父さんの最後の言葉が胸にじわじわ染みていく.
すばらしい映画体験だった.
あまりのすばらしさに現実に戻るのがつらい, と思ってしまう.
アーミー・ハマーが「ラブシーンより恥ずかしかった」と言っていたらしい彼のダンスシーンは必見である.

『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』
前述の『君の名前で~』を観たとき, この作品の予告編にお目にかかった.
どこからどう見ても「キツそう」な映画だという印象で, 観たらいろいろと吸い取られて疲れそうだな~と敬遠していたものの,「やっぱり観たい!映画!」と思い直し鑑賞.
これでもかというブラックコメディーだったものの,不思議と疲れなかったのはテンポの良さとキャストの熱演のおかげかな.
今作でゴールデングローブとアカデミー助演女優賞を獲ったアリソン・ジャネイ(『ジュノ』のあのお母さんと同一人物とはとても思えない)はさることながら, それ以上に無冠なのが納得できないほどエネルギッシュで目に焼きつくような演技を見せたマーゴット・ロビーが!すごかった!
事実は小説よりも奇なり.
エンドロールが粋だなと思いました. ほぼ事実を扱いつつも, 映画らしい映画.

★強烈な母親がトーニャに言った言葉
Hey! Kiss your mother goodbye.
kiss someone goodbye : to kiss someone when you leave or when they leave you
(Macmillan Dictionary etc.)
そのままの意味だが, kiss goodbye to someoneと言い換えることはできないだろう. goodbyeはkissの目的語ではなく, 副詞的なのかな?
また, イディオム的で皮肉的な以下のような意味もあるようだ.
to lose or end something, especially suddenly; to be forced to accept such a loss or end
(Example) 
You were caught drinking on school property? Well, you can kiss your brand new car goodbye, mister! (The Free Dictionary)

あとはどういうわけか(というか研究のためなんですが)『ワイルドシングス』を観て, どんでん返しの連続に最後は食傷気味に.
私はマット・ディロンを最初に見たのがたしか『メリーに首ったけ』だったので彼がイケメン俳優扱いされていたのが「?」だったのが, 『ワイルドシングス』を観たらなんとなくわかったような, そうでもないような.