2020/03/31

ヨー言ワンワ

1年以上前に書き残していたもの。
とくに結論や自分の生活との関連づけはしていない。
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図書館でなにげなく手にとった『ものの言い方西東』(小林隆,澤村美幸著)に、
「大阪ことば」にみられる「当事者離れ」という手法が載っていて、
おもしろくて何度も読み返してしまった。

そのなかに例として挙がっていたのが、「ヨー言ワンワ」という、
「あきれて、私は何も言えないよ」というような意味(p.110)の言い方である。
あきれた状況をまのあたりにしても、「おかしいだろ」「何言ってるんだ」と
感情的に反応するのではなく、
「その場の状況のばかばかしさを、遠巻きに眺めている雰囲気が漂う」(p.110)。
「事件の当事者としてではなく、状況の外に立つ第三者として
事態のおかしさを味わおうとする姿勢」として、
「当事者離れ」の手法は説明されている。

さらに、このような手法は、自分自身のまぬけな行為に対してや、
相手に頼み事をするときにもとられるという。