2014/01/18

ゼロ・グラビティ


「ゼロ・グラビティ」 (Gravity. 2013. アメリカ/イギリス)

卒業論文も無事に提出したので、先月から待ち望んでいた「ゼロ・グラビティ」をようやく観てきました。

★鑑賞の決め手:評判の良さ・圧倒的な映像美

珍しく、というかすごく久しぶりに吹替えで観たのですが、違和感はなかったです。むしろ吹替えでよかったのかもなと。初っ端から圧倒されまくりで、処理しきれませんでした(笑)

アカデミー賞でも作品賞ほか多くの部門でノミネートされましたね。
宇宙を再現したという点で「完全なる作りもの」である本作の受賞は難しい、と映画好きな大学教授が言っていたのですがどうでしょう。

<!ここからネタバレ注意!>

何と言っても、サンドラ・ブロック演じるライアンが地球への上陸に成功したあとの描写が秀逸でした。

ラストは本当に、それまでこの映画が描いてきた世界観を身をもって体験してきたからこそ見えてくるものを一気に、これでもかと見せつけられたような印象。地球に降り立ってからの描写はほんの数分...でもこれがなければ「ゼロ・グラビティ」はただのパニック映画だったのではないかと。

それより前の宇宙空間の描写は、本当に視覚的に訴えかけてくるようなものがありました。3Dであったから余計に、人物が宇宙空間でもがいているのにつられて自然と体が強張ったり、ときには宙に浮いたようになったり。息苦しくなったりもしました。

そしてラストでは、感覚的に、「重力って、地球って、素敵だ」と迫るようなものがありました。地面に手をつき、笑顔をこぼすライアンを見て、同じように文字通り地に足をつけているその自分の足が、じわじわと震えるようでした。

そこからの、

GRAVITY

とタイトルがどんと出てくる流れに胸がいっぱいに。映画、映像の力とはこういうことを言うのではないかと、その内容はうまく言葉にできないながらもそう確信しました。

これは機会があればまた観たいですね。
まだ観ていない人がいたら、ぜひ劇場で!と言いたいです。

ひとつ難点を挙げるとすれば、ライアンの亡くなった娘のエピソードはちょっとなあ...と。ライアンにとって宇宙から地球へ生きて帰るための動機としては、それくらいしかなかったのかなと思わされました。

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