2013/09/25

The Silver Linings Playbook

映画化作品の原作の洋書を読む→映画を観るというプロセスを初めて踏んだのですが、なかなか良いですクセになる!笑

ということで、スローペースで読み進めてきたこれを数日前やっと読み終えました。


まずは表紙に惹かれ、次に読みやすさや本の感触が気に入って即買い。

ラスト数ページ、自然と涙がこぼれました。ドンデン返しが2回ほどあり、感動作でありながら先の見えない展開。面白いなんて言葉では表せないくらい、いかようにも形容できそうな不思議な作品。

読み終えた翌日、さっそく映画をレンタルして鑑賞しました。

感想はというと、ちょっとだけ物足りなかったかも。
終盤にかけては、「え?ここ、こんなふうに映画では使っちゃうの?」という驚きの連続だった。
映画で良かったのは、ロバート・デ・ニーロ演じる父親がとても愛情深かったこと。原作のはほんとに救いようがなかった。逆に映画でデニーロはあんな父親をやるのか!?とちょっと不安でもあったので…苦笑

原作の、兄弟のジェイクが既に結婚していたという事実からパットが自分がニッキと別れてしまった時間の長さ(2年)をまた思い知らされ衝撃を受けるという見せ方が強烈だったので映画で8ヶ月というのはちょっと拍子抜けしました。ジェイクもまだ婚約の段階で、それもサラッと受け流されてたし笑

あと、パットが自分がニッキとその浮気相手にしてしまったことを映画ではちゃんとわかっていたのが大きな違い。原作ではパットは忘れてしまっていて、思い出すシーンではパットも読者であるわたしもびっくりでした。

最後に、残念だったのはわたしが最も感動した原作のシーンが映画には完全になかったこと…。映画ではどんなふうに描かれるんだろう、と中盤まで鑑賞しながら勝手に自分で思い描いてさえいました、そのときのブラッドリー・クーパーの様子も含めて。

それでも、映画もまた素晴らしいという思いは本当。
あれだけ曖昧で不思議な映画のひとつひとつの断片をうまく取り上げ組み合わせて、ちゃんとしたエンターテイメント作品に仕上げていたこと。音楽。俳優たちの演技。テンポの良さ。本当に忘れられない映画となりました。
特に、わたしは前回のオスカー授賞式を見ていたので、鑑賞する中でそのときに使われていた作中の音楽やシーンを見つけるたび、やっとこの作品と会えた!と静かな感動が胸に広がりました。

映画の原作を読もうというときは、読み終えてしまってから映画を観た方がいいなと実感しました。
映画をみたあとに原作を読み始め、もし思ってたのと原作が違っていたら、途中で挫折してしまうかも。少なくとも自分だったら。
でも映画だったら2時間ちょっとで終わるし、どんな展開になってもラストまで自分を連れていってくれると思う笑

原作は、読みやすかったです。
今読んでいるROOMというサスペンス小説は子供が語り手なこともあってか少し読みにくい…すごく面白そうではあるけれど!
また最新の映画をチェックして原作を英語で読んでみたい。

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