(A Good Year. 2006. アメリカ)
あらすじ
死んだおじさんが遺したプロヴァンスの家とかブドウ畑とか、どうする!?
感想
なんとも穏やかな映画でした。マリオン・コティヤールの美しさに主人公でなくとも惚れ惚れ…。監督のリドリー・スコットが英国人であることを思い出させるような演出。
おじさんの遺産なんてそんなもん全部売却してロンドンに帰ってやるよ!と思っていたマックス(ラッセル・クロウ)。ところがフランスに着いて早々なぜか1週間の停職となり(笑)、幼い頃よく夏を過ごしたシャトーで過ごしているうちにいろいろな思い出が蘇ってきます。この回想シーンが、どうすれば大人になったらラッセル・クロウになるのかわからない少年時代を演じるフレディ・ハイモア君の可愛さ、アルバート・フィニーの微笑ましいおじいちゃん、じゃなくて、おじさんぶりとあいまって、素敵でした。
ラストでわかる、ファニーとは実は…という流れはかなり好きでした。使い古されたようなネタだけれど、いいんです!
個人的注目ポイント
1. 英国人ラッセル・クロウ
彼はニュージーランド出身なんですね。ニュージーランドの英語がどんなものなのかイギリス英語に近いのかどうかさえよくわかりませんが、英国人になりきるラッセル・クロウはなかなかよかったです。「一体どうしろっていうんだよ!」と慌てふためき、特にプールに落ちてしまったシーンでは他の作品では見られない彼の普通の男ぶりが楽しめます。わりと新鮮。リドリー・スコット監督、さすが彼の使い方をよくわかってますね。
2. マリオン・コティヤール
マックスがプロヴァンスの町で出会う
ファニーを演じています。本当に美しい。まぶしい。そして強い笑。フランスの女性ってみんなこんな感じなのかなあと思わされます。
マリオン・コティヤール、「TAXI」シリーズで出ていた頃からなんとなく注目してたんですが、まさかこんなに有名になるとは、と何度も思ってしまいます。本作はオスカーを獲る前ですが。ラッセル・クロウも「グラディエーター」で獲ったし、今思えばオスカーコンビのロマンスなんですね〜
3. 暗いロンドン、まぶしいプロヴァンス
プロヴァンスに辿り着いたマックスは頻繁にロンドンと連絡を取り合うのですが、そのときに出てくるロンドンはほぼすべてのシーンで雨が降っていたような…笑。いくらなんでも降らせすぎ!ロンドンだしとりあえず雨でも降らせとく?ということなのでしょうか。画面も薄暗くてなんか青かったです。
一方、プロヴァンスは常にまぶしいです。まぶしげに目を細める人物たちの顔が印象的。ぜひ行ってみたいものです。
(マニアックな)おまけ
本作には、まだあまりオーラのない頃の(失礼?)アビー・コーニッシュが出ています。登場シーンではマックスに7その歯並びは、アメリカ人だな?」なんて言われてますが。
そのアビーと数年後「ウォリスとエドワード」で夫婦役となり殴り合いのバトルをすることになるリチャード・コイルも、本作にマックスのライバル役で出演。直接の共演シーンはありません。リチャード・コイル、どちらもあまり日の当たらない役だったんですが最近ちょっと気になってます。一発屋に終わった?「プリンス・オブ・ペルシャ」にも出ていたらしいですが今となってはわからない…
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